こんにちは!美容ライターのハナコです。
“女性が抱える肌トラブルの悩みランキングTOP3”に常に君臨し続ける、毛穴トラブル。
なかでも毛穴の黒ずみに悩む女性は多くいらっしゃるかと思いますが、実は普通の毛穴ケアでは治らない毛穴トラブルがあることをご存知でしょうか?
「どんなに毛穴ケアしても治らない…」
もしかしたらその毛穴トラブル、メラニン毛穴とよばれる毛穴のシミかもしれません…!
メラニン毛穴ってどんなもの?原因とメカニズム
最初にも触れた通り、メラニン毛穴とは毛穴のシミのことを言います。お肌にできるシミと同じくメラニン色素の色素沈着が主な原因なので、メラニン毛穴と呼ばれるようになりました。
メラニン毛穴が出来るまでのメカニズムは、肌に出来るシミと同じ原理。
いずれも肌が紫外線を浴びたり刺激を受けると活性酸素が発生し、それに反応したメラノサイト※がメラニンを生成することでしみが出来る、というメカニズムです。

※メラノサイト…メラニンを作る司令塔のような役割があるもの
しかし、このようにして出来たシミも本来であればお肌のターンオーバー(生まれ変わり)に合わせて排出されます。例えば、夏に日焼けした肌が冬に白く戻るのも、この肌の生まれ変わりがあるためですね。
ですが、ターンオーバーが乱れるとメラニンは上手く排出されなくなり、そのまま色素沈着し「しみ」として定着してしまうのです。
皮脂の日焼けもメラニン毛穴の原因?
・
小鼻は皮脂の分泌量が多いため、余分な皮脂が毛穴にとても溜まりやすいです。そして皮脂の溜まった小鼻が日焼けして紫外線ダメージを受けると、皮脂が過酸化脂質と呼ばれる刺激物質に変質してしまいます。
すると刺激物質により活性酸素が発生するため、さらにメラニンが生成。このように皮脂の日焼けもシミとなってしまうのです。
メラニン毛穴の特徴と見分け方
毛穴汚れや角栓の黒ずみと間違えられやすいメラニン毛穴ですが、特徴を知っておけば見分け方はとても簡単。
以下の表に、毛穴の黒ずみとメラニン毛穴の違いをまとめてみました。
メラニン毛穴 | 角栓の黒ずみ | |
---|---|---|
見た目 | ![]() |
![]() |
原因 | メラニンの色素沈着 | 角栓の酸化 |
感触 | つるつる | ざらざら |
色 | 茶色くて薄い | 黒くて濃い |
形 | ドーナツ型 | 全体が丸い |
メラニン毛穴は角栓の黒ずみに比べて触った感触はツルツル、そして色は薄め。毛穴の中心に輪をかけるように丸くドーナツ型になっているのが特徴となっています。
ただし以下の画像のように、角栓の黒ずみとメラニン毛穴が同時に併発してしまっているケースもあるので注意が必要です。
併発してしまっている場合
そしてこの場合、本記事で紹介するメラニン毛穴の治し方に加え角栓の黒ずみケアも必要になります。
こちらは以下の関連記事で詳細を紹介してますので、ぜひ参考にされてみて下さいね。
メラニン毛穴を治すために必要なことは?
メラニン毛穴を治すためには、ターンオーバーを正常に戻しメラニンの生成を抑制・予防することが欠かせません。
そのために出来る事のポイントを以下の項目ごとにまとめて紹介していきますので、ぜひ参考にされてみて下さいね。
(1)美白化粧品を使用してスキンケア
まず「しみをケアするための方法」と言えば、美白ケアを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?
その通りメラニン毛穴は毛穴のシミなので、メラニンを抑制する美白化粧品を使用することが欠かせません。
しかし美白化粧品はただ使えばOK!という訳ではなく、どのような効果があるかを理解して選ぶ必要性があります。
美白化粧品はたかが予防、されど予防。
まず、美白化粧品はあくまでシミの予防。すでに出来てしまったシミを消し去るなどの効果は実はありません。
ですが、美白化粧品にはメラニン色素の生成を抑えシミやそばかすを予防してくれる働きがあるため、メラニン毛穴予防には非常に効果的!
また、メラニンの生成が始まるのは紫外線を浴びてから約2日後。つまり、48時間以内に美白化粧品でケアを行えばメラニン生成のリスクを減らすことができるのです。
美白化粧品はどのように選んだらいい?
美白化粧品の多くは、美白有効成分を配合した医薬部外品(薬用化粧品)です。
医薬部外品とは厚生労働省が認めた成分を配合した化粧品のことで、美白有効成分はメラニンの生成を抑えてしみ・そばかすを防ぐという効果効能が認められています。
ビタミンC誘導体・プラセンタエキス・エラグ酸・リノール酸・トラネキサム酸・ルシノール・カモミラET・4MSK・コウジ酸・アルブチン
*…メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐ働き
美白化粧品を選ぶ際は上記の美白有効成分が含まれた化粧品を選ぶようにしましょう。
またこれらの成分は洗顔料やクレンジングなどに含まれていることもありますが、出来れば保湿ステップで使用する化粧水・美容液・クリームなどに入っているとより効果的です。
出来たシミが消える!?最強の美白成分、ハイドロキノン。
上記で紹介した美白有効成分は、メラニンを抑制してシミを予防する働きがあるもの。
ですが実はすでに出来てしまったシミを消す働きがあると言われている、ハイドロキノンと呼ばれるスーパー成分も存在します。
ハイドロキノンとは?
皮膚科などで肝斑の治療などに使われている、既にあるメラニンを還元する働きのある成分のこと。
2001年に規制緩和されるまでは医師しか使用できない成分で、非常に高い漂白力を持っている。またアルブチンやビタミンC誘導体の10~100倍の効果があると言われている。
ハイドロキノンは1~4%の濃度で販売されていることが多く、濃度が高くなる毎に効果も比例して高くなります。
ですがそれに比例し、濃度が高くなるほど肌への負担も大きくなるため注意が必要です。
また基本的にハイドロキノンは皮膚科で処方されるような強い成分のため、試したい方は皮膚科へ行くか、肌に負担の少ない弱い濃度のハイドロキノン配合化粧品から始めてみることがオススメです。
・【9選】メラニン毛穴におすすめ!美白化粧品ランキング|化粧水・美容液・クリーム
・【毛穴化粧水16選】おすすめランキング|黒ずみ・たるみ・毛穴の開きタイプ別!プチプラ~実力派まで紹介
(2)紫外線対策でメラニン毛穴を予防!
メラニン毛穴の大きな原因である紫外線ダメージを減らすことは、メラニン毛穴の1番の予防に繋がります。
ですが「なんとなく」の紫外線対策は命取り。正しい知識を持って紫外線対策をすることがメラニン毛穴やしみ予防には欠かせません。
紫外線対策はオールシーズンしなければ無意味!
ドラッグストアなどでは、春~夏にかけては特に日焼け止めコーナーが広く展開されるようになりますね。そのため、紫外線=夏というイメージが何となくあるのが一般的ではないでしょうか?
ですが実は、紫外線は年中降り注いでいるもの。
もちろん冬に比べると春や夏の方が紫外線は強くなりますが、冬でも夏のピーク時の3分の1に匹敵する程の紫外線が降り注いでいると言われています。
つまり、冬に日焼け止めを塗らずに日差しを1時間浴び続けることは夏に20分日差しを浴び続けることと同様であるということ。
・
紫外線ダメージも、より深い真皮層まで届きやすくなっている常態なので冬こそ紫外線をちゃんと防いであげなくてはならないのです!
紫外線対策を怠るとしみ治療に6年以上かかる場合も…!
紫外線にはUV-A(A波)とUV-B(B波)、ふたつの波が含まれていることをご存知でしょうか?
B波は表皮まで届き、赤くなってヒリヒリする日焼けを引き起こすもの。A波は真皮層まで届きダメージを与えて老化を促進させるものです。
どちらもメラニンを発生させる原因ではありますが、着目して欲しいのは表皮層と真皮層のターンオーバーの周期(肌の生まれ変わり)の違い。
ターンオーバーの周期 | |
---|---|
表皮層 | 28日 |
真皮層 | 3~6年以上 |
このように、真皮層のターンオーバーの周期は桁違い。
もちろん周期は人によりますが、それでも年単位。またシミだけでなく肌の老化の原因は80%が紫外線ダメージよるものだともいわれています。
時すでに遅し…とならないためにも、毎日の紫外線対策がとても重要なのです。
正しい日焼け止めの選び方とは?
紫外線対策のためのUVケア商品には日傘・洋服など様々な種類がありますが、1番大切なのは日焼け止め。
日焼け止めのに表示されている値の見方をご紹介します。
SPF値 | UV-B(B波)を防ぐもの ・ 普通肌の人が25分赤くなる場合 SPF1=25分 肌が赤くなるのを防ぐ事が出来るという意味 ŞFP24×25分=600分=10時間 |
---|---|
PA値 | UV-A(A波)を防ぐもの ・ 「+」効果がある 「++」かなり効果がある 「+++」非常に効果がある 「++++」極めて高い効果がある |
これだけ見るとSPFもPA値も高い方が良いのでは?と感じるかと思いますが、数値が高くなるほど肌への負担も大きくなるため日常生活レベルであればSPF20++ほどのもので十分です。
レジャーの場合はSPF50PA+++ほどの協力な日焼け止めを使用するなど、場面に合わせて使い分けるようにしましょう!
よく聞く紫外線吸収剤フリーって?
紫外線吸収剤フリーの日焼け止めは、酸化チタンや酸化亜鉛が紫外線を反射する成分として配合されています。UVB~UVAまで幅広くカットすることがき、かぶれにくいため敏感肌でも使いやすいのがメリット。ただし白浮きしやすく、きしみやすいというデメリットもあります。
(3)自宅ピーリングでメラニン毛穴予防
ピーリングとは、ターンオーバーで上手く排出されない角質を落とすケア方法のこと。ターンオーバーを早めてメラニンの排出を手助けするため、メラニン毛穴やシミにも有効だと言われています。
市販の薬局などではAHA(フルーツ酸)が配合されているものをよく見かけますね。さらに価格も安いため気軽に取り入れることのできるケア方法ですが、ピーリングはデメリットも多いため注意が必要です。
ピーリングは英語翻訳すると、皮を剥く。一歩間違えると健康な肌までをも剥いてしまい、まだ育ち切っていない未熟な表皮が表に出てきてしまいます。
未熟な表皮は刺激に弱くとても乾燥しやすいため、肌を刺激から守ろうと皮脂分泌が活発に。毛穴のダメ―ジを促進させ、むしろメラニンを増やしてしまう原因にもなり得るのです。
(4)美容皮膚科でケミカルピーリング
先に自宅でのピーリングもご紹介しましたが、ピーリングには美容皮膚科で行う「ケミカルピーリング」というものも存在します。
ケミカルピーリングも自宅ケアと同様、古い角質をはがして皮膚の再生を促すことが目的。ただし、医療行為にあたるため美容皮膚科やクリニックのみで受けられる施術になります。
美容皮膚科で行うケミカルピーリングの特徴とは?
ケミカルピーリングとは、酸性の薬剤を使って肌の角質を取り除き新しい細胞の生まれ変わりを促す治療方法です。
シミなどの色素沈着だけでなく、ニキビ跡の治療、シワやたるみなどにも効果的だと言われています。
価格 | 1回 5,000~20,000円 |
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通院回数 | 月1~2回 |
期間 | 3ヵ月~ |
ケミカルピーリングは効果が実感しやすい反面、皮膚科では市販のものよりも強力な成分を使用するため、赤くなったりピリピリしてしまう可能性もあります。
また個人差はあるものの、きちんとした効果を得るためには最低5回以上の通院が必要です。
医師に診てもらいながらの施術なので比較的安全ではありますが、それでもケミカルピーリングは刺激の強いもの。事前に医師と十分相談のうえ施術を受けるようにしましょう。
・酸性の薬剤を使って肌の角質を取り除き細胞の再生を促す方法
・医師がいるため安心して施術を受けることが出来る
・赤くなったりピリピリする可能性がある
・最低5回以上、25,000円~100,000円の最低予算が必要
レーザー治療でメラニン毛穴を消す方法も!
ケミカルピーリング以外に皮膚科で行える施術方法として、メラニン毛穴やシミに有効なのがレーザー治療。
レーザー治療とは特殊な装置で発生させた光を患部に照射し、目的の部分だけを焼いて除去する治療方法です。照射する瞬間に、ゴムをパチンとはじいたような痛みがありますが、一瞬で終わります。
価格 | 1カ所 5,000円~ |
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通院回数 | 1回~5回 |
期間 | 通院回数による |
シミの大きさや機器によって価格に開きが出てきたり、1回で済むケースから5回以上繰り返し行わなくてはならないケースまで様々あるのがレーザー治療の特徴。
こちらも皮膚刺激が強いため、医師にしっかり相談のうえ行うべき治療方法になります。
・治療の際に少し痛みがある
・通院回数は1~5回と比較的少なく済む
・
そのため美容皮膚科で治療を受ける場合は、施術内容をきちんと理解したうえ自分に合う医院と医師選びをしっかり行いましょう!
《番外編》テレビ番組で紹介されたメラニン毛穴の治し方
実は以前、あの有名なテレビ番組「世界一受けたい授業」でもメラニン毛穴の改善方法が紹介されていました。
そこで紹介されていた方法が目からウロコだったので、番組中に紹介されていた改善方法を3つご紹介していきたいと思います。
(1)唾液で美肌ホルモンを出す!?簡単マッサージ方法
「唾液で美肌ホルモン?」と頭にハテナが広がる方も多いかと思いますが、唾液中には美肌効果がある成長ホルモンの一種であるパロチンという物質が含まれています。
パロチンは別名若返りホルモンと呼ばれておりアンチエイジング効果が高いため、肌の新陳代謝を活性化しターンオーバーを正常に導いてくれる働きがあります。
そして、そのパチロンを出すために紹介されていたマッサージ方法はとても簡単です。
マッサージのやり方
(1)耳たぶの付け根から下あごにかけての部分に4本の指を添える
(2)後ろから前に回すように刺激する
この2ステップを1回20秒×3セット行います。
または別の方法として、お風呂で身体を温めながら歯磨きをするのもパロチンの分泌に効果的だそうです。
(2)洗顔方法に秘密が!?ハート洗顔で老廃物を流す
ハート洗顔とは、洗顔料をモコモコに泡立て顔の下から順にハートの形を大きく描きながら洗顔する方法です。
このハート洗顔は、汚れを落とすだけでなくリンパの流れも意識した洗顔方法。血行も良くなり、皮膚の再生を促してくれるそうです。
洗顔のタイミングである朝と夜に行い、洗顔後はしっかり保湿をしましょう。
(3)クール&ホットタオルでヒートショックプロテインを分泌!
クール&ホットタオルとは、冷やしたタオルと温かいタオルを順番に顔にのせる方法。
皮膚に温度差をつけることで、コラーゲンの素であるヒートショックプロテインというタンパク質の生成が促されます。
- 濡れたタオルをビニール袋に入れて冷やしておく
- 冷蔵庫から出したタオルを顔に1分あて顔の熱をとる
- 濡らしたタオルをラップで包み、600W40秒加熱
- 42℃のタオルを顔にのせ、5分間温める
※ 必ず温度を確かめること
上記のクール&ホットタオルを行う際は、タオルは必ず清潔なものを使用することが鉄則。また熱すぎるタオルは肌へ負担をかけてしまう可能性もあるため注意しましょう。
メラニン毛穴改善は1日にしてならず!目指せ美鼻女子
・メラニン毛穴は毛穴のシミ
・紫外線ダメージによるメラニンの色素沈着が原因
・ターンオーバーを正常にすることが大切
・メラニンの生成を抑えることが大切
・メラニンの生成を抑えるためには美白化粧品を
・紫外線対策はオールシーズン必要
・ピーリングはデメリットを理解して使用する
・美容皮膚科での治療は医師に相談
・TV番組で紹介された方法も簡単でおすすめ
メラニン毛穴についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
メラニン毛穴の改善は1日にしてならず、後からのケアはもちろんのこと、それ以上に毎日の予防がとても大切になります。
・ビタミンC誘導体で毛穴ケア!驚きの効果と商品の選び方
・クレンジングで毛穴ケア!毛穴の黒ずみ・汚れに効果的な方法を紹介
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・【毛穴洗顔料おすすめ12選】黒ずみ・開き・たるみ毛穴タイプ別ランキング!プチプラ~実力派まで厳選